ある音楽家の日常

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ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたちを読んで

先日、こんな本を購入。

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なかなか表だって取り上げられる事のない編曲家(=アレンジャー)に焦点を当てた「ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち」という本です!  

タイトルにもあるようにいわゆるニューミュージック時代を支えてきた方を中心にインタビュー形式で綴られています。   
しかも編曲家に限らずミュージシャン、そしてエンジニアにまで多岐に渡るインタビューが載っていて大変興味深い内容です。

インタビューしている編曲家の方の中には最近もよくテレビなどにも出演されてて一時代を築いたと言っても過言ではない武部聡志さんもいてるのですが、そんな武部さんでさえも若手に思えてしまうぐらいそこからまた一世代上の方々を中心としたインタビューになってます。

そんな方々がどうやって作品を作ってきたのか、あの名曲の裏側、そして当時よくレコーディングに参加していたスタジオミュージシャンの名前まで。。。
本当に興味深い内容ばかり。

現代では当たり前になったPCを使った録音なんてものは無かった時代なので、全てせーのの1発録り。 もちろん間違えは許されず一発勝負。それはそれは緊張感が今とは比べものになら無いと思います。  
今ならパソコンさえあれば素人でも簡単に作れてしまうデモ音源のようなものを作ってアレンジを確認するというのも一苦労だったのでしょう。

ちょうどこの本の舞台となってる時代とそれ以降では勿論レコーディングの方式も変わりましたし、楽曲そしてミュージシャンの質が変わったような気がします。
 僕なんかはこの本で扱われている時代には生まれてなかったので完全に後追い世代なのですが、当時から現在まで第一線で活躍されてる方のライブを見たりすると特にそういうのを感じます。  
それが何かと言われると困るのですが、確実に何かが違います^_^;     
便利で情報に溢れるがゆえに失われてしまった何かがあるのでしょう。。

 
もともとこういった裏方と呼ばれる仕事に凄く興味があったので、この本は本当に参考になりました(^_^)     
盛り沢山な内容ですのでオススメです!