ある音楽家の日常

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罪と音楽/小室哲哉を読んで。。

先日、引退会見を開いた事でも記憶に新しい小室哲哉氏が約10年前に書いた本 「罪と音楽」を読みました。

 

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約10年前というとちょうど詐欺事件で逮捕された少し後位。

 

本の内容としては主にデビュー〜成功〜そして歯止めが効かなくなり転落する人生〜反省 を主観で書かれています。  

そんな中時おり挟まれる氏の(主に音楽に関して)こだわりや音楽制作に関する記述も興味深く読むことが出来ました。 

  本の中で家族やavexのスタッフ、そしてファンの応援、支えがあり復帰出来て、これからは恩返し出来るように音楽活動を頑張っていきたいと何度も書いているのですが、出版から10年後、まさかあの様な形で引退を迎えるとは当時は知る由もありません。

本当に人生って誰にも予想出来ないんだなと改めて感じさせられますね。。

 

自分自身は世代が少し下なのでハマって聞いたわけではありませんが、90年代はテレビをつければ小室プロデュースの楽曲が流れない日が無いと言っても良いほどにTKが溢れていたわけで。。

良くも悪くも日本の音楽を作りあげた張本人の1人だと思います。

 

自分の曲、言葉が 想像出来ない位に沢山の人、そして沢山のお金を動かすプレッシャーは計り知れないものがあります。 

自分の作品に全ての責任がかかる状態にまで登り詰めたが故に苦しみ、そして過ちを犯してしまった事は許されるわけではないですが、自分も音楽に関わる端くれとしては凄く気持ちが分かるのです。   

そこから先日の引退会見を見て、ファンでは無かったもののやはり残念さは否めないですね。

 

けど、これでやっと「小室哲哉」という大きくなりすぎた看板を降ろす事が出来るのかもしれないと思うとある意味では良いきっかけになったのかなぁとも思います。  

 

本当にお疲れ様でした。 

これからは自分のやりたい音楽を気楽に作れる環境になる事を願うばかりです。